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【144話】子供のころの妙な友達

798:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 19:29:24.72 ID:sYapqdpa0

490 :本当にあった怖い名無し:2005/07/10(日) 23:15:23 ID:TA8A1pS50



なんか思い出した、子供のころの妙な友達。

自分、両親共働きで鍵っ子。とは言っても託児所みたいな所で遊んで帰って、

家で一人でいるのは一時間も無い。 んで、その一時間がその「ともだち」との交流の時間。

うちに何故だか有った腹話術用の人形なんだが、

そいつは何故か妙にお洒落で、子供心に美形な15歳ぐらいの顔の人形だった。

どうやら両親が古道具屋で惚れて買ってきたらしいんだが…そいつはすごいお喋りだった。

いっつも和室のタンスの上に置いてあったんだが、さすがに自立は出来ないらしく、

俺が来るとクイっと足を組んで、組んだ上に両手を置く。

超気取り屋。超キザっぽかった。で、いろんな話をしてくれた。

と、言ってもいつも彼の体験談。演じた劇のお話とかそんなん。

(おかげさんで俺は、ろくに本を読まないのに、童話とかには超詳しかった)



で、ある日。何時もどおりに「ともだち」と他愛の無い話をしてたんだ。

そしたら、妙な事を言い始める。

「さて。そろそろ僕たちもお別れだ。○○(俺)にはやらなきゃいけないことがある。

 遠足の準備をしな。ありったけのお菓子をリュックに詰めて、お布団の近くに置くんだ。

 大事なものもリュックに入れて、いつでも遊びにいけるようにね。

着替えも近くに置いとくといいね。

 僕?僕も行くよ?でも○○とは違う。うん、ここより面白そうな所だ。

うん。きみより面白いよ」

とまあ、こんな意味合いと調子で。で、俺は当時、非常にアレな子供だったから、

遠足の言葉に喜んで、リュックにお菓子詰め込みまくったさ。

おかんとかは、また俺の奇行かと思って流してくれたが。

で、その日寝てると、急に両親にリュックと一緒に連れ出された。

俺は寝ぼけてわからなかったけど、地震らしい。



いわゆる、阪神大震災。家、盛大に半壊。

「ともだち」は、行方不明。服の生地すら見つからんかった。

そんなかつての友を思う不可解な話。

823:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 20:39:15.37 ID:rGE8Vrc50

>>798

人形って怖い印象しか無かったけどこういう話もあるんだな

このスレは見たことない話がいっぱいあって嬉しい


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