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【143話】神隠しっぽいものにあった

786:1/3:2011/04/21(木) 18:55:27.34 ID:sYapqdpa0



441 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 19:18:01 ID:mTPuEhD8O



神隠しっぽいものにあったことがある。

小学校1年の、夏休みのことだ。

実家はいわゆる過疎地にあって、地域には同い年の子が数人しかいなかった。

その日は遊べる友達がいなかったので、私は一人で外をフラフラしていた。

「大人の目のない場所には行くな」とか、「一人で山に入るな」とか言われていたが、

どうせ平気だろうと高をくくり、忠告を無視して林道に入った。

そうしたら、見たこともない可愛いお姉ちゃんに会った。

7歳の子の認識するお姉ちゃんだから、たぶん小学校高学年か中学生くらいだと思う。

お姉ちゃんは私と遊んでくれることになり、

「年上の私が一緒だから大丈夫」と言って、私を山に誘った。

ささやかな冒険心からか、私はホイホイついていってしまった。

山で私とお姉ちゃんは鬼ごっこを始めた。お姉ちゃんが鬼だった。

最初は楽しく追いかけっこしていたのだが、

たまたま廃屋を見つけたので、お姉ちゃんをまいて隠れることにした。

すると、お姉ちゃんの様子が変わった。

お姉ちゃんは優しげだが、どことなくヒステリックな声で私を呼びはじめた。

まいた場所から廃屋まではそれなりに離れていたはずだが、それでも聞こえるほどの大声だった。



やがてガラスが割られる音などがして、お姉ちゃんが廃屋の中を探し始めたことが分かった。

ふすまを蹴るような音もした。どう考えても尋常ではない怒りかただった。

ちなみに私は、簡単にカラの押し入れに隠れていただけなのだが、

どういうわけかお姉ちゃんは、私を見つけられないようだった。

787:2/3:2011/04/21(木) 18:56:52.19 ID:sYapqdpa0

442 :本当にあった怖い名無し:2008/03/15(土) 19:18:51 ID:mTPuEhD8O



お姉ちゃんは廃屋の中を歩き回りながら、

「出てきて、ここでおままごとしよう」とか、

「それとも、このお家にお姉ちゃんとお泊まりする?」などと言っていた。

そのうちお姉ちゃんは狂ったように、

「出てこい」とか「出せ」とか「助けて」とか、わめきはじめた。

私は怖くて、押し入れの中で小さくなっていた。



その後どうなったのか覚えていないが、

いつのまにか私は、男の人と明け方の竹林を歩いていて、いろいろと説教を聞かされていた。

「大人が物事を禁止するのには理由がある」とか、

「子供が一人で出歩くのはよくない」とか。

その人は私を舗装された道路まで送ると、

「あとは自分で帰れ」と言って、どこかに行ってしまった。

そこは地元から峠ひとつ越えたところにある、母の実家のすぐ側だった。

玄関の戸を叩くと祖母が現れ、その場で私を抱きしめて大泣きしだした。

とりあえず私は風呂に入れられ、その間に両親と父方の祖父母が呼ばれていた。



失踪中のことを話しても、両親にはあまり信じてもらえなかった。

ただ祖父母たちは、お姉ちゃんと遊ぶことになった経緯を聞いて顔色を変えた。

きっと何か知っていたのだろうが、詳しいことは未だに聞けないままだ。

後日、私が失踪した日に、近所の山で山火事が起こっていたことを知らされた。

焼けた範囲内に、全焼はしなかったが廃屋が一軒あったらしいことも。

消防のおじさんたちも私の失踪を知っていたので、消火後真っ先に廃屋を調べたが、

中には誰もいなかったそうだ。

祖父母たちの強いすすめで、父実家(林道の近く)から母実家に引っ越して今に至る。

あの朝、男の人と歩いていたのは、どうやら母実家の近所の竹林だったようだ。

そこには小さな古いお社があり、火の神様が祭られているらしい。

788:3/3:2011/04/21(木) 18:57:53.63 ID:sYapqdpa0



>>442

を書き込んだ者です。

昨夜は酔っ払いながら書いたせいか、少々内容に不備がありました。補足します。

・お姉ちゃんと会ったのは、8月某日の昼前。たぶん10~11時くらいだと思う。

押し入れにはかなりの長時間隠れていた。



少なくとも、引き戸の隙間から差し込む光が、昼間の陽の色から夕日の色に変わるまでは。

祖母宅に着いたのは、翌々日未明。

つまり、丸2日近く私は行方不明で、その間に近所の山中も捜索されたが発見されず。

警察には通報されていない。



・山火事は私が出かけてから、いくらも経たない間に発生したらしい。

かなりの規模で、私が帰ってきた日の夜に、ようやく消火作業が終了したとのこと。

消防のおじさんはファイヤーマンではなく地元の自警団員なので、

少々危険だったが真っ先に廃屋を調べてくれた。



廃屋は割と燃えはじめた場所の近くにあったそうだ。

火元はよくわからなかったそうだが、登山者のタバコの火、ということになっている。

789:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 19:02:18.70 ID:cOGuVoYp0



お姉ちゃんが放火したのか?

790:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 19:06:49.29 ID:sYapqdpa0



>>789

お姉ちゃん=山の神様(山は女の神様説から)で、無断で入った子供に怒った



もしくは



お姉ちゃん=山火事で亡くなった子供で、無縁仏となり同じ子供を巻き込もうとした

と解釈してみる

792:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 19:10:00.01 ID:cOGuVoYp0



>>790

どちらにせよ、おねえはこの世の者じゃなかったのか





794:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 19:17:51.98 ID:k584oVi4O



>>790

お姉ちゃんが廃家に住む悪霊で、明け方助けてくれた男性が山の火の神様じゃね?

んで子供を掠って悪さしようとした悪霊を火ダルマにしたんじゃね?

796:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 19:23:43.67 ID:sYapqdpa0



>>794

火の神様と山の神様は違うと思う

現に昔の家は台所に火の神様を祀ってた(うちにもある)



火の神様は火事とかから守ってくれる神様らしいので

まぁ、お社が作られた経緯がわからんから何とも言えんけどね


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