死ぬほど洒落にならない怖い話【閲覧注意】

怖い話をまとめたサイトです

【77話】ヤマノケ

36:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:01:47.40 ID:6OgYSiQM0



ヤマノケ



一週間前の話。

娘を連れて、ドライブに行った。

なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。

で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。

娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。

そしたら、急にエンジンが停まってしまった。

山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから

娘と途方に暮れてしまった。飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。

で、しょうがないからその日は車中泊して、

次の日の朝から歩いてドライブインに行くことにしたんだ。

41:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:04:29.38 ID:6OgYSiQM0

車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。

夜の山って何も音がしないのな。たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。

で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。

俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。

今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで

「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。

最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、

音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。

45:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:06:30.99 ID:6OgYSiQM0

そしたら、白いのっぺりした何かが、

めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた。

形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで足は一本に見えた。

そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに振り回して

身体全体をぶれさせながら」向かってくる。

めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは

「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、

叫ぶことも逃げることもできないでいた。

そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。

通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。

48:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:09:05.42 ID:6OgYSiQM0

音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして

娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。

近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。

思い出したくもない恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。

俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、

「この野郎!!」って 叫んだんだ。

叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、

娘が「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」

ってぶつぶつ言ってる。

51:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:11:42.42 ID:6OgYSiQM0

やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。そしたらかかった。

急いで来た道を戻っていった。娘はとなりでまだつぶやいている。

早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。ようやく街の明かりが見えてきて、

ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」に

いつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。

家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。

夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、

娘を引きずりながらチャイムを押した。

57:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:14:05.72 ID:6OgYSiQM0

住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。

山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、

と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。

住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。

娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、

49日経ってもこの状態が続くなら一生このまま、正気に戻ることはないらしい。

住職はそうならないように、娘を預かって、

何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。

妻にも俺と住職から電話して、なんとか信じてもらった。

住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが憑いてしまっただろうと。

ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も娘に会えないらしい。

60:じゃあほかのを貼っていきます:2011/05/02(月) 19:16:38.11 ID:6OgYSiQM0

一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。

毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。



ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。

早くもとの娘に戻って欲しい。



遊び半分で山には行くな。

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:20:29.69 ID:vUhUgbGUO



俺の地元に子供(10歳未満?)専用の墓地がある。

子供の日にはお菓子やジュースを地元の人達がお供えするんだけど

何故か子供の家族はいないと言うか誰の子供か皆知らない。



何故子供の墓だけなのか何故地元の人達がお供えするのか不思議

別に怖い話じゃないけどなwwww



今でも年に2~3人ずつ増えてるらしい

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:22:28.31 ID:MZXk/gZM0

>>63

そういう奇妙な話ってビクッとするよね、ありがとう

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 19:29:28.99 ID:vUhUgbGUO

>>65

ちょっとつけたすと地元(200件位の集落?村?)は

座敷わらしがよくでるって昔テレビでやってた。

その墓地の話は一切ふれてないけどwwww


【76話】 【78話】

メールフォーム

何かございましたらメールフォームからご連絡下さい。

PR

ページのトップへ戻る
inserted by FC2 system