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【216話】ホームステイ留学

690:1/2:2011/04/21(木) 15:04:41.04 ID:1k4z08g90



ニュージーランドの人口3000人しかいない小さな町へ

高校生の時ホームステイ留学していたときの話。



2月のある休日、深夜2時頃の遅くまで長電話をしていた。

窓際のベッドに横になりながら、くだらない話をしていた。

その時、不意に窓をゴンゴンゴン!と強くノックされた。

誰か友達が来たのか?と思ったが、その時間帯のこの近所は

本当に人っ子ひとりいなくて真っ暗な、超がつくド田舎だったためありえない。

そもそもこんな時間に高校生が外出できるはずがないし足もない。

その時はあまりに驚いて、布団にくるまってそのまま寝てしまった。

そしてそんなことも忘れ去っていた一年後、その日の夜はホストファミリーが

遠方へ出かけていて、俺一人の留守番だった。

暇だったので友達を泊まりに誘い、

深夜までゲームしたりネットでグ◯画像とかエ◯見て喜んでた。

その当時有名だったグ◯画像(浴槽に入ってるようなやつ)を、

キメーとか言いながら騒いでいた時だった。

ゴンゴンゴンゴン!ゴンゴン!また窓を強くノックされた。

言葉も出ずに友達と顔を合わせる。何が起きているか分からない感じだった。

え?とようやく口に出したほぼ同時に部屋のドアをゴンゴン!と2回ノックされた。



ドアをばっと振り向くと、ノックはやんだ。ドアの下の隙間は暗い。電気は付いていない。

691:2/2:2011/04/21(木) 15:06:38.83 ID:1k4z08g90



そもそも、玄関は鍵がかかっている。あいていたとしても、玄関は窓がある所の裏側。

窓をノックされてからわずか数秒で裏手の玄関を音も立てずに開け、

部屋の前まで来てノックするなんて不可能だ。

そこで気が付いたが、第一に自分の部屋の窓は少し高い所にあって、

しかもその前には植木がある。

それを越えてノックしようとしたらガサガサと植木の音がして、

更には壁を少し昇る音が聞こえるはずだ。



何もかも自分の理解を超えていて、自然と足がガクガクと震えていた。友人も顔が真っ青だ。

部屋にあったバットを片手に、部屋のドアを開けた。真っ暗な廊下。物音一つ無い。

電気を点け、玄関を確認すると、鍵があいていた。友人と恐る恐る表に出て窓の方へ回った。

やけに月明かりの明るい日だった。窓側へ行くと、やはりだれもいない。

ド田舎のド深夜だ。当たり前。



すると、友人が声を上げた。窓に何かへばりついている。

植木をガサガサと乗り越えて近くまで寄ってみると、

血が付いた生理用のナ◯キンみたいなものだった。



とりあえず、その気持ちの悪いものを枝で取り払って、表に捨てて部屋へ戻った。

ふと時計を見ると2月、時間は2時過ぎだった。


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