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【139話】うちのばあちゃんが、子供の頃に体験した話

756:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/21(木) 17:24:42.65 ID:sYapqdpa0

688 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/13 13:42



うちのばあちゃんが、子供の頃に体験した話。

家から歩いて10分ほどのところに、神社があったそうな。

その神社の境内は子供の遊び場になっており、近所の子供達といっしょによく遊んでたらしい。

ある日、夕暮れも近づいてきたのでそろそろ帰ろうと、

みんなでいつものタンボのあぜ道を歩いて、家に向かったが・・・

いつまでたっても家につかない。

いつものように歩いても、いつのまにか同じ場所に戻ってる。

途方にくれながらも歩いてると、あぜ道の角に、百姓のおじさんが座ってるのが見えた。

おじさんは桶に腰掛けて、キセルで一服していた。



ホッとしてそのおじさんの方に近づいていくと、キセルの先の火が、ポっと明るくなった。

すると次第にその明かりが大きくなり、おじさんの顔を隠すぐらいの大きさになったそうだ。

子供達は驚き、泣き叫びながら逃げ出した。

するとどこからか「これ、これ!」と言う声がする。

その声の方を見ると、神社の宮司さんが立っていて、

あたりの風景も、見慣れた境内の風景に戻っていたそうだ。

宮司さんが言うには、子供達はずっと神社の境内を歩いていた。

同じコースをぐるぐると回っていたので、何かの遊びだろうと思っていたが、

いきなり泣き叫び始めたので、不信に思い声をかけたそうだ。



ばあちゃんが言うには、

「あれは狸にばかされたんじゃ・・・」

ということだった。


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