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【10話】黒塗りの車

481:本当にあった怖い名無し:2009/06/25(木) 05:11:19 ID:kxkE0xi10



黒塗りの車



5年くらい前の話です。



友達のアパートに、借りていたDVDを返しに行きました(住宅街)。

そのアパートには、来客用の駐車スペースがなかったので、

歩いて5分ほど離れたコンビニで、

友人へのお礼がてらのお菓子やプリンなどを買って、



店員さんに、

「10分くらいで戻るので、車を停めていて良いですか?」と了承を得て、

友人のアパートへ向かいました。

歩いている最中に、黒塗りの車が近寄ってきて、

(私は左側の歩道、運転席は右側)

「○×という建物を知らないか?」と気かれました。

車内の音楽が大きい上に、

運転席の男性の声がカタコトの日本語で聞き取りにくかったので、

「すみません、聞こえませんでした。何処をお探しですか?」

と、助手席側のドアに近寄ったときに、

いきなり後部座席から、2人の男性が降りてきて、

私の後ろを囲むようにスタンバイして、1人が助手席のドアを開けようとしました。



そのとき、道沿いのマンション(ベランダが車道向け)の2階から、

「どうしました?大丈夫ですか?」と、大声で言ってくれた方がいらっしゃいました。

その声で、数軒のベランダから人が出てきてくれて、

「何が起こったの?」的な雰囲気になりました。

すると、男性達は急いで車に戻り、急発進で立ち去りました。



最初に話しかけられたときには、車内には運転手しかいないように見えました。

そう考えると、後部座席から出てきた男性達は、シートの下に屈んでいたのでしょう。

変な事(および人物)に関わることの多い人生の中で、

一番ギリギリだったと思われる事項です


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